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2020年に東京でオリンピックが開催されることが決まった、これによって日本は従来よりも海外から来る観光客に対して設備を整える必要性を今以上に求められることになり、この機会は海外からの観光客に注目する好機にもつながっている。

 

しかしながらこれから2020年までの間で新たな観光資源を地方ごとに生み出すのは非常に困難であると考えられる。そこで再注目するべきである観光資源として温泉の存在は大きく、さらに海外観光客が温泉に向けるまなざしもまた熱心なものとなっていることに国土交通省の調査によってわかった。

 

温泉は日本独自の文化とともに発展し、なおかつ日本独自の観光地として十分に整備されているため、新たな観光地開発における投資も比較的多くは必要としていないことに加えて各都道府県という単位では必ず存在していることがあげられる。日本独自の文化で発展してきた文化は同時に海外における文化との摩擦を生じてしまうことからも訪日観光客にとって文化を体験する大きな障壁となるであろう。その問題はは温泉に限らずともあらわれており、イスラム教では豚やアルコールを口にしてはならないことに加え、イスラムの法にのっとって処理された食事でなければならないというハラールの概念もあり、これもまた日本食の文化を伝えるうえでの障壁となるであろう。

 

伝統があるといわれる温泉においても観光客に求められるニーズに対応して変遷してきた歴史がある。したがって今回はまた海外からの観光客を取り入れる動きという面で新たなパラダイムシフトが温泉文化に求められているのでないかと考えられる。

 

海外の観光客を取り入れるうえでの解決方策としてまず、日本の温泉文化がどのように醸成されたかについて考え、現在の温泉文化に対して日本人がどのようなまなざしで見つめているかという点について話し合う。同時に訪日観光客が求めるニーズとはなんであるかを検討し、より良いサービスを観光客に提供することを考える。その際に日本文化と摩擦が生じてしまういくつかの事柄について円満な解決が可能ではないのか、そうでないとすれば海外の観光客を取り入れるうえで受け入れなければならない要素とそうではではない要素についても検討を行う。

 

最終的に日本観光の目的として海外における温泉ファンを増やすと同時に、日本人にとってもまたより良い環境を生み出すためにどのようなものが提供できるかということについても考えていきたい。

 

第一討論 

第一討論

海外からの温泉観光客を増やす方策

過去ディスカッション

ここでは第36回国際学生シンポジウムで使用したディスカッションテーマを公開しています。

 

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