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篠﨑 晃佳 Teruyoshi Shinozaki
埼玉大学 経済学部 経済分析メジャー 2年
知識の有用性とは何でしょうか。
これには2つの段階が存在するといえます。
第一段階はinterigence。知能、理解力を意味する「覚えていれば有用性を持ちうる段階」です。
実社会にはこのような知識で解決できる問題がいくつ存在するでしょうか。
シリア内戦は多様なアクターが密接に絡み合っているため、より原因を一つに断定するのは難しく、実質的には不可能であるといえます。
しかし、先の米露の停戦の呼びかけで悲惨な内戦の小休止が実現されました。
これが知識の二段階目、すなわち、知識の応用です。
実社会の問題はこの例のように問題と解が直結しておらず第一段階の知識のように一筋縄でいかないのが常です。
人はこの二段階を絶えず繰り返すことでさらに高度な一段階の知識を得ています。
複雑怪奇な実社会の問題に対して一段階の知識を組み合わせ、考察し自分なりの答えを出すこと、つまり高度な一段階の知識を応用することこそ知識の有用性を最大限に発揮されることではないでしょうか。
もちろん第二段階の知識の応用のためには第一段階の知識という基盤が必要であることは言うまでもありません。
知識の基盤は育ってきた環境、専門としている学問、出会ってきた人々、宗教、人種など様々な要因によって規定されるため人によって異なってくるものです。
これが様々な人と意見を交わすことの重要性でしょう。
第38回国際学生シンポジウムでは以上の点を踏まえ「知識の応用と多様性」をテーマに掲げました。加えて、スタッフ各々の才覚を向上し、最高のディスカッションの場を提供できるよう一層精進していこうと考えております。
今後とも皆さまのお力添えよろしくお願いいたします。
第38回国際学生シンポジウム運営委員長
篠﨑晃佳
委員長挨拶
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